この作品とは…?

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目 次

アリスのさくらんぼ復刊のお知らせ

人見知りで不愛想な初期アンパンマンに注目!

 2019年(平成31年)2月19日、復刊ドットコムからやなせ先生の生誕100周年を記念して『アリスのさくらんぼ』がから復刊しました! 『十二の真珠』に続き、初期の『アンパンマン』が収録されている短編童話集です! amazonで法外(?)の価格で出品された時は驚かされましたが、復刊によって、誰の手にも届く作品となったのは、やはり喜ばしいことです!
 この作品に登場するアンパンマンは、人見知りで不愛想だが、そこがイカす人物に描かれています。現在の「可愛い」を追求した、ただお人好しからは考えられません。
 そのほかに『アリスのさくらんぼ』、『杉の木と野菊』、『サビ氏の流星砲』、『タコラのピアノ』、『Mr.USUPPERAIの最期』、『はだかのワニ』の7話の名作が収録されています。『杉の木と野菊』、『タコラのピアノ』は、『やなせたかしメルヘン図書館』(フレーベル館刊)の別バージョンと、この機会に読み比べてみてはどうでしょう? 『やなせたかしのメルヘン絵本』(2011年、朝日学生新聞社刊)には、更にもうひとつの『杉の木と野菊』が収録されています!
 世間では、どうもやなせ先生を“キャラクターメーカー”などと軽視(?)しているようですが、この童話集を読めば、実は深い考えを持った人だったことがわかるはずです。 『アリスのさくらんぼ』をどうぞよろしくお願いいたします!

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拝啓 やなせスタジオをはじめとする関係者殿

誰でも読める作品を…

「ぼくはえらい画家になるんだ。そしてみんなに尊敬されるんだ」
「いよいよ、君はバカだ」
「なぜ、ぼくがバカなんだ。画家になるのはいけないのかい」
「君はえらくなるために画家になるのか。それよりも子供でもおじさんでも、だれでもをよろこばせる絵をかけよ」
 “元祖アンパンマン”で有名な『十二の真珠』(2012年、復刊ドットコム刊)から引用させて頂きました。画家志望の少年とその家庭教師(?)の会話です。では本題に入ります。

 2009年(平成20年)、15年近く絶版だった『アンパンマン・ミニ・ブックス』(フレーベル館刊)がついに復刊しました。しかし、本来なら喜ばしいことのはずなのですが、私は残念ながら「何もわかっていない…」とあまり良い気分にはなれませんでした。というのは、復刊といっても、アンパンマンミュージアムなどの“オフィシャルショップ限定商品”であって、一般の書店では販売されないからです。
 私は別に自分のコレクションに加えたいという次元の狭い理由だけで復刊を望んだ訳ではありません。やなせ先生自身の原作をアニメの『アンパンマン』しか知らない今の子供たちにも伝えたいという期待も託しました。けれど、オフィシャルショップ限定では、買い求めるのは、子供ではなく、一部のマニアだけです。
 やなせ先生がお亡くなりになった翌年の2014年(平成26年)には、私の怒りを更に煽るように『あんぱんまんとしょくぱんまん』(フレーベル館刊)、『しょくぱんまん』(同)、『アンパンマンとカレーパンマン』(同)が復刊されました。もちろん、こちらも一般の書店では販売されません。

 『アンパンマン・ミニ・ブックス』がオフィシャルショップでしか購入できない一方、一般の書店では、アニメをベースとした『アンパンマン』の絵本や図鑑、ゲーム、教材などがズラリと並んでいます。やなせ先生の原作は、1988年(昭和63年)のテレビ放送が開始されて以降、これらの目障りな出版物に“領土”を奪われる形で、一部を除き、年々、書店から姿を消したのです。そんな訳で『アンパンマン』には「テレビ化されたら原作が売れる…!」という“神話”がありませんでした。本屋さんに行っても売っていないのだから、私の世代の多くが原作を知らないのは納得できる話です。アニメになぜ、ここまでして迎合する必要があるのか、私には理解できません。これにはやはり、“お金の力”が働いているのでしょうか?

 『アンパンマン・ミニ・ブックス』がオフィシャルショップ限定商品として復刊したのは、やなせスタジオをはじめとする関係者が、やなせ先生の原作を“マニアのための作品”だと片付け、全く興味を示さないからでしょう。しかし、やなせ先生はマニアのための作品などは描いたつもりはないはずです。
 『十二の真珠』に収録されている『星の絵』という作品を改めて読んでください。前述で挙げた会話のようにやなせ先生は、一部の人間のためだけに描いた作品を好みません。長年、編集長を勤めていた『月刊詩とメルヘン』でも、知的な人間にしか理解できない詩を否定するような発言を何度もされています。だから『アンパンマン・ミニ・ブックス』がオフィシャルショップでしか購入できない限定商品だと聞いた時は、とても情けない気持ちになったのです。

 小さなお子様たちにもやなせ先生の原作を読ませてください。よく、「今の子には理解できない…」などという声を聞きますが、そんなことはありません。子供は、案外、先入観に支配された哀れな大人よりも、見慣れないものを受け入れる力があるのです。私自身も、小さい時、図鑑や懐かしのVTRなどで昔の『ゴジラ』を見て、ビックリしましたが、イコール嫌いだったという訳ではありません。古い作品を見たために『ゴジラ』のイメージを壊されたどころか、むしろ、その歴史の深さを知り、子供なりに感動したと記憶しています。昔の『アンパンマン』も、きっと、子供たちに良いものを残すでしょう。そのためにも『アンパンマン・ミニ・ブックス』をオフィシャルショップ限定などと言わないで、一般の書店でも販売して欲しいのです。

 それから最後にファンの皆様にもお願いがあります。それは復刊ドットコムでの作品の投票です。あなたの1票がやなせ先生の原作を救い、更には未来を担う子供たちをも育てると信じています!

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 『【原作】あんぱんまんとしょくぱんまん(キンダーメルヘン傑作選〈7〉)(文・絵=やなせ・たかし(やなせたかし))』  復刊リクエスト投票

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拝啓 アニメ中心主義殿

アンパンマンを改めて

 1983年(昭和58年)12月17日、ロサンゼルスを皮切りに、米国を巡回する『将軍の時代展』が開幕しました。発案者は意外な人物です。日本の博物館を管理する歴史学者ではありません。なんと、日本球界のスーパースター長嶋茂雄さんでした。
 さて、この長嶋さんのエピソード、一体、『アンパンマン』に、どう繋がるのでしょうか…? 続きは以前、ここにそのまま掲載していましたが、ダラダラとした長文になったため、『考えるアンパンマン文化』に移動し、丁寧に書き直すことにしました。ほかに素直に受け入れられなかったギネス記録認定や、『アンパンマン』に通じる『ゴジラ』の歴史なども取り上げたので、読んで頂けたら幸いです。

続きをどうぞ

 考えるアンパンマン文化

 偉そうな論文です。『アンパンマン』 について、改めて考えてみませんか?


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ざっと解説

アンパンマンといってもシリアスな大人向け

 『怪傑アンパンマン』は、1975年(昭和50年、年度では1974)から1976年(昭和51年)かけてサンリオの『月刊詩とメルヘン』で渡って連載されていた童話作品。全16回。絵本の『アンパンマン』の中断期間の連載開始。
 『アンパンマン』といえば、今では子供向けの作品のイメージに定着したが、本作は人物も違い、大人向けのシリアスな内容。漫画家や食品会社の社長など、厳しい人間社会の被害者たち物語となっている。終盤ではアンパンマンが殺人未遂の疑いで逮捕される。
 連載誌となった『月刊詩とメルヘン』は1973年(昭和48年)に創刊。企画をサンリオの辻信太郎社長に持ち込んだのは、何を隠そうやなせ先生である。編集長も2003年(平成15年)の休刊までやなせ先生が務めた。サンリオと『月刊詩とメルヘン』の歴史を知ると、本作をより味わい深く楽しめる。
 それでは『月刊詩とメルヘン』の愛読者には懐かしい言葉で締めくくるとしよう。ところであなたは……。

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作品誕生への経緯

運命の出会いとサンリオの歴史

 サンリオが出版業務を開始したのは1966年(昭和41年)9月のこと。第1号は『愛する歌』。やなせ先生がラジオのコントなどで書き溜めた詩の作品集で、当初はどの出版社も相手にしてくれないと思い自費出版する予定だった。ところがある日、山梨シルクセンターの辻信太郎社長が来訪。話の流れで山梨シルクセンターから出版されることになる。やなせ先生はこれは冗談だと思った。何しろ山梨シルクセンターは出版社ではない。のちに大企業へと成長するサンリオの前身だが、当時は業務内容がわからない小さな会社だったのである。社員からも反対の声があった。だが、辻社長の前向きな気持ちが通じたのか出版は見事に成功する。
 月日は流れて1973年(昭和48年)4月、山梨シルクセンターは本社の移転に伴い、社名をサンリオに変更。『月刊詩とメルヘン』が誕生したのはこの頃の話だった。やなせ先生は詩や童話を集めた雑誌を創りたいと思い、断られる覚悟で企画をサンリオに持ち込む。それを辻社長は快く承諾した。辻社長から頂いた制作費は120万円。お金はそれほどかからなかった。なにしろ、表紙、詩の選、挿絵、レイアウト、ポスターとチラシの制作など、やなせ先生1人がやったのである。外部から人を雇う必要がなかったのだ。そして4月20日、いよいよ書店に並ぶ。タイトルは『季刊詩とメルヘン』。「月刊」ではない。専門家には3号まで持たないと言われたので、とりあえず、「季刊」で様子を見た。部数も1万5千部。だが、書店に並んだ創刊号はあっという間に売り切れ、雑誌では異例の5刷重版となる。2年目を迎える1974年(昭和49年)からは『月刊詩とメルヘン』に改題。2003年(平成15年)の休刊まで多くの読者に愛される。
 さて、1973年といえば、やなせ先生にとっては3つの出発点で、そのひとつが『アンパンマン』である(残りのひとつは『漫画家の絵本の会』の発足)。“アンパンマン絵本”の1作目となった『あんぱんまん』は、フレーベル館の月刊保育絵本の『キンダーおはなしえほん〔1973年10月号〕』に掲載された。しかし、当時の評判はあまりよくなく、編集部から今後、同じ作品を描かないように忠告される。だが、やなせ先生は、「はい、わかりました」という気持ちにはなれなかった。
 1974年(昭和49年)12月7日、『月刊詩とメルヘン〔1975年(昭和50年)1月号〕』が発売。この号から『怪傑アンパンマン』の連載が開始される。『アンパンマン』への愛着を断ち切ることができなかったやなせ先生は、今度は自身の雑誌でやり直すことにしたのである。
 以上は『ぼくらのアンパンマン文化』がまとめたもの。もっと知りたい方は『アンパンマンの遺書』(1995年2月、岩波書店刊)、『もうひとつのアンパンマン物語 人生は、よろこばせごっこ』(1995年、PHP研究所刊)、『月刊詩とメルヘン〔2003年(平成15年)8月号〕』(サンリオ刊)をお読みになることをお勧めする。

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関連ページ

 アンパンマン絵本 1973年度キンダーおはなしえほん掲載作品詳細

 絵本の『アンパンマン』の作品ページです。1973年度の『キンダーおはなしえほん』に掲載された『あんぱんまん』を紹介します。『アンパンマン』の歴史を語るには欠かせないあの記念すべき1作目です!

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キャラクター

アンパンマン

 飢えに苦しむ人や動物を助ける正義の怪人。しかし、ジャムおじさんのパン工場を焼きはらわれため、食品会社の社長のヘリを襲ってしまう。

ジャムおじさん

 アンパンマンの父親。森のパン工場で朝から晩までパン作りをしている。

ヤルセ・ナカス

 もう1人の主人公。アンパンマンを応援する漫画家の青年。アンパンマンをモデルにした漫画を『週刊V』に持ち込むが、編集長に断られる。

ミルカ

 『週刊V』の婦人記者。変人奇人のヤルセ・ナカスの良き理解者。だったのだが、『アンパンマン』が当たって漫画家として成功したヤルセには次第に離れていく。

ギリギリ博士

 太平洋で漂流していた人類学者。ジャムおじさんの友人。

クロカワ

 食品産業会社の社長。ジャムおじさんのパン工場に火をつけた犯人。だが、人間的な意外な一面も。

レルレルとラリル

 好奇心旺盛な双子の姉妹。

ボオ氏

 グリーンフィッシュ号の船長。元々は『ボオ氏』という別の作品の主人公。本作ではゲストとして登場した。

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ストーリー

売れない漫画家とジャムおじさんの出会い

 森のパン工場で働くジャムおじさんは、大雨が降るある夜、遊び心でアンパンの人形を作る。その人形の名は「アンパンマン」。ところが、その夜、パン工場に激しい雷が落ちてジャムおじさんは気絶する。全身に電流が流れたアンパンマンは、まるでフランケンシュタインのように生命を得て、パン工場を飛び立つ。しばらくして目を覚ましたジャムおじさんは、アンパンマンを追跡し、遭難していた2人の若者に出会う。漫画家のヤルセ・ナカスと婦人記者のミルカである。パン工場にヤルセとミルカを連れてきたジャムおじさんは、これまでの不思議な出来事を話す。そして、この話に興味を示したヤルセは、漫画の主人公について、アンパンマンをモデルにすることに決める。

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雑誌で楽しむ本作

タイトルの混在

 タイトルは厳密にいうと「熱血メルヘン 怪傑アンパンマン」。しかし、初出誌の目次では第4回まで「連載活劇メルヘンアンパンマン」、「連載メルヘンアンパンマン」、「連載活劇メルヘン怪傑アンパンマン」などと記されていた。

幻の最終回

 本作は3カ月で完結する予定で連載開始されたが、実際には1年5ヶ月となる。やなせ先生は第8回、第12回の掲載誌でも「本号完結の予定でしたが…」と延期の挨拶をしている。

風の広場

 『月刊詩とメルヘン』には巻末に『風の広場』というコーナーがあり、毎号、読者から寄せられたお便りを紹介していた。その中には本作に関するコメントもある。

おいしいアンパンを食べる会

 『風の広場』では地元のおいしいアンパンの店を紹介するお便りも寄せられた。切っ掛けは『月刊詩とメルヘン〔1975年(昭和50年)7月号)9月号〕』に掲載された『編集後記』。「さて、あなたの推薦するアンパンは?」というやなせ編集長の問いかけのお答えだった。

あんぱんまんのつくり方

 単行本のカバー折り返し部分にあるアンパンマン人形の設計図。これは連載当時、読者が考えたもの。初出は第9回が掲載された『月刊詩とメルヘン〔1975年(昭和50年)9月号〕』の『シグレ通信』である。

アンパンマン挑戦状

 第14回は、アンパンマンが隠れているレルレルとラリルの部屋に謎の人物が現われ、次号に続くという内容である。掲載誌の最終ページでは、その謎の人物の正体を読者が推理するという企画が用意されていた。このように作品に参加できるのは、リアルタイムの読者だけの特権。第16回の結果発表によると、締め切りが1カ月弱という短さだったにも関わらず、全国の読者から数万通の回答が得られ、その内容は、ヤルセナカス、ジャムおじさん、ロボット類、編集長、変身したクロカワ、それら以外のふしぎなものと、6つのタイプに別れたという。中には「ニギリメシ」と、のちのおむすびまんを思わせるものも。1位に入選されたWさんの内容は、凍り付いたアンパンマンの手が2つに割れ、悪いことが平気で出来る不思議なお面が登場し、それから本題の人物が自ら説明を始めるという独創的な話だった。さて、実際はどうでしょう?

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最終回と幻の第二部について

アンパンマンの独り立ち

 1976年(昭和51年)6月、3号まで持たないと言われていた『月刊詩とメルヘン』は無事、3年目を迎えた。編集長も兼務していたやなせ先生は、6月号を“第二次創刊号”と銘打って、内容を新しくしようという思いがあった。本作の連載が終了したのはその1号前。生まれ変わる『月刊詩とメルヘン』には古いものを持ち込みたくなかったのである。最終回の最後の段落には“第二部冒険篇”の予告が短くされていたが、それが実現することはなかった。
 さて、本作の連載が終了した1976年とは、『アンパンマン』の歴史全体から見ると、一体、どんな年だったのだろう? 『関連ページ』にある『アンパンマン編年史 1976年を振り返る』を参考にして頂きたいのだが、絵本1作目の『あんぱんまん』が市販化されたり、『月刊いちごえほん』(サンリオ刊)で新たに連載が始まったりと、1年に1回くらいしか動きがなかった以前とは随分、世の反応が変わったかのように思える。“アンパンマンの時代”は、むしろ、ここからが始まりなのだ。そうなると、『月刊詩とメルヘン』が、世に認められない『アンパンマン』を育てる必要はなくなったことになる。『アンパンマン』は独り立ちできる力をつけたのだ。

読切りの番外編

 本作の連載終了から1年6ヶ月後、『月刊詩とメルヘン〔1977年(昭和52年)11月号〕』に『アンパンマン感傷す』という読切りの童話が掲載された。ただし、世界観のつながりがない番外編で、ミルカは新設のパン工場を知らないということになっている。パン工場が移転した理由も、有名になったアンパンマンが人目から避けるためだった。タイトルには「怪傑アンパンマン異聞」と併記されている。ちなみに『アンパンマン大研究』(フレーベル館、1998年6月刊)の巻頭で紹介されているイラストは、この番外編のもの。

関連ページ

 怪傑アンパンマン[連載童話]番外編詳細 1977年度掲載作品

 1977年度に正規の作品とは別に掲載された『アンパンマン感傷す』を紹介します。

 同 1976年度書店販売作品詳細

 絵本の『アンパンマン』の作品ページです。1976年度初版の『あんぱんまん』を紹介します。そう、3年前に『キンダーおはなしえほん』に掲載されたあの1作目の市販化です!

 アンパンマン[いちごえほん版連載漫画]各話詳細 1976年度掲載作品

 『月刊いちごえほん』で連載されていた『怪傑アンパンマン』の作品ページです。1976年度の作品を紹介します。当時のタイトルはひらがなで「あんぱんまん」です。第1回を含む連載1年目の貴重な作品をご期待ください!

 アンパンマン編年史 1976年度を振り返る

 1976年度の出来事についてまとめました。

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 『怪傑アンパンマン(熱血メルヘン)(やなせたかし)』 投票ページ 絶版・レア本を皆さまの投票で復刻 復刊ドットコム

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歌について

0歳から99歳までの童謡シリーズ

 やなせ先生と作曲家のいずみ・たく先生のコンビが毎月作っていたという童謡の総称で、『月刊詩とメルヘン』では創刊当初から楽譜が連載されていた。『同〔1976年5月号〕』の『編集後記』によると、テレビ東京(当時の社名は「東京12チャンネル」)でも放送されていたとのこと。

怪傑アンパンマン

 『アンパンマン』の最初のテーマソング。2番の歌詞はのちの『アンパンマンマーチ』に通じるものがある。最初は童話の挿入歌として歌詞だけ登場したが、連載終了後の『月刊詩とメルヘン〔1976年(昭和51年)7月号〕』に『0歳から99歳までの童謡シリーズ』として掲載。一部では有名な「知らない人は知らないが」という歌い出しは、作曲したたく先生を笑わせたという。『おなじみしょくぱんまん』とは対照的な内容なのも面白い。
 CDの『手のひらを太陽に50周年記念CD 生きているから歌うんだ!』のブックレットに書かれたやなせ先生の解説によると、童話の連載を読んだたく先生が、これを今度、ミュージカルにしたいと企画を持ち掛け、それで『アンパンマン』のテーマソングを作ることになったという。しかし、一方、『月刊詩とメルヘン〔1991年6月臨時増刊号〕 やなせ・たかしの世界』に掲載されたたく先生のインタビューでは、やなせ先生と月に1つ童謡を作る約束をし、その中のひとつとして、『アンパンマン』に出会ったという。どちらの証言が正しいかは謎である。
 『アンパンマンのマーチ』をテーマソングとする某アニメでは、BGMとして使用されている。

あんぱん街マーチ

 何もかもがあんぱんに似ている不思議な街の1日を紹介した歌。『手のひらを太陽に50周年記念CD 生きているから歌うんだ!』のブックレッドに書かれたやなせ先生の解説によると、『アンパンマン』とは関係ないとのこと。しかし、『月刊詩とメルヘン〔1975年(昭和50年)5月号〕』に掲載された時は、目次に「アンパンマンの中のそう入歌のつもり」と短い説明がされていた。

宮脇康之

 「ケンちゃん」の愛称で知られたかつての人気子役。1970年代後半にユニバーサルミュージック(当時の社名は「東芝EMI」)からレコードの『詩とメルヘンより 0歳から99歳までの童謡〔第2集〕』が発売。その中に収録されている『怪傑アンパンマン』を歌った少年は何を隠そうケンちゃんである。編曲は大柿隆先生が担当。のちのボニージャックスバージョンとは違い、ハツラツとした行進曲となっている。ちなみに、宮脇さんは『フルーツケンちゃん』で一連のドラマ作品を卒業。次作が『パン屋のケンちゃん』だっただけにこれは残念な話。ケンちゃんバージョンは2014年(平成26年)2月5日にCD化。やなせ先生の追悼盤として同社から発売された『やなせたかし・いずみたくからの歌のおくりもの「0歳から99歳までの童謡」』で聴くことができる。

ボニージャックス

 やなせ先生をフレーベル館に紹介したコーラスグループ。某アニメ放送開始後、『アンパンマン』のテーマソングは『アンパンマンのマーチ』となったため、長年、眠り続けた『怪傑アンパンマン』だが、2011年(平成23年)7月27日にバップレコードから『手のひらを太陽に50周年記念CD 生きているから歌うんだ!』が発売。ボニージャックスさん独自のコーラスの新録により蘇る。編曲は猪股義周先生。ハツラツとしたケンちゃんバージョンとは違い、こちらはゆったりとした軍歌調になっている。ボニージャックスバージョンは、このほかに、同社から発売された『やなせたかし presents アンパンマンソング傑作集』、『それいけ!アンパンマン げんき100ばいソングス アンパンマン』でも聴くことができる。

イッツフォーリーズ

 たく先生が作った劇団。『手のひらを太陽に50周年記念CD 生きているから歌うんだ!』に収録されている『あんぱん街マーチ』はイッツフォーリーズさんが歌い、編曲は吉野ユウヤ先生が担当した。

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 ※注 『ぼくらのアンパンマン文化』は、『アンパンマン』の公式サイトではありません。